昔の名前では出てきません(妊婦加算考察Ⅱ)

妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会

こっそりやっているとはいわないまでも、名前を変えてやっています。

産婦人科医への手当てを何とか増やそうということですね。

そうであれば、もっとシンプルに産婦人科医の診療加算であったり、ハイリスク妊娠管理加算という形で診療側に手当をするという建付けにするという発想はでなかったのか。

この結論ありきの検討会を受けてまた秋ごろに1年前と同じ、ぽっと診療報酬引き上げが提示されそうです。

今回のこの問題。

産婦人科関係者、これは医療の提供側と受診側双方の負担軽減という観点からサービスの再設計のチャンスと見ることもできます。

例えば、

(1)双方の負担軽減ということで、ICTを活用したオンラインモニタリング(妊婦のセルフモニタリングと、助産師さん、産婦人科医が往診してのモニタリング)

(2)妊婦登録(名称は「おめでた登録」とかほっこりできるものに!)とセットにして、出産までの健診等の費用に充てる電子バウチャーを発給することで、支払いは自治体・保険者・医療機関間の簡素な流れとする。

(3)産婦人科周りは決済から妊産婦のデータ管理までデジタル化することで、煩雑なペーパーワークの大幅な削減を目指す。

といったことが期待できると思います。

また、おめでた登録を起点とすることで、出生届が起点となっている現在の戸籍管理ベースの出産後の赤ちゃんと母親へのフォローアップを、妊娠中からのフォローアップとつなげることも期待ができます。

 

単なるお金の工面の話に終わらないことを期待したいところです。