ファイナンスのアナロジー”健康ポートフォリオ”

健康づくりに、資産管理(特に銀行預金や短期売買株式投資以外の預託)で用いられるポートフォリオの考え方を援用できないか?

とふと考えてみた。

このポートフォリオは「リスクの分散」という考え方よりも「求めるリターン(健康にとってプラスとなるもの)に必要な配分」例えば、食、動(遊)、住といった相互のつながりの中でのバランス・注力配分という考え方になる。

脱線するが、言葉としての「健康ポートフォリオ」をインターネット検索すると、鈴木敏恵さんの未来教育ポートフォリオ(義務教育世代が中心)

http://miraikyouiku.jugem.jp/?eid=501

とライフポートフォリオ

http://www.igaku-portfolio.net/life/life.htm

などが表示される。

これらの考え方は医療で利用するための情報の一元化である。

わたしのイメージしている健康ポートフォリオは、現在各種のアクティビティトラッカーや健康診断が提供している(健康診断の場合は結果レポートの形式で提供されている)情報ダッシュボードを、

利用者の使い勝手をよくし、

利用頻度を高め、

健康に役立つという価値を高められるように

再デザインしたものになる。

 

資産運用ポートフォリオの考え方を採用することで、利用者は

「積極関与タイプ」(ハイリスク・ハイリターンに相当)と「中立・消極関与タイプ」(ローリスク・ローリターンに相当)に大別できる。

このうちターゲットは「積極関与タイプ」になると考えられるが、このタイプも更に

●「積極関与タイプ」&「誰かにお任せ型」=外部からのレコメンデーションを積極的に取り入れる

●「積極関与タイプ」&「自分で色々やりたい型」=何をどうするかを自分で考えて実施する、proactive user

のふたつのタイプに分けることができる。

つまり、利用者が積極的に関与するモデルでも全てがproactive userを対象とするモデルではないということだ。また意外と誰かにお任せモデルに該当する利用者の方がレコメンデーションの採用率や遵守率が高い、サービス事業者から見て「上顧客」となることも考えられる。

なお、利用者の目標に応じたサービスの利用とサービス内容に関して継続的に話し合い(コンサルテーション)を行なっていくということはどのモデルにも共通したもので、重要なタッチポイントになると考えられる。
 

資産管理ポートフォリオの考え方を取り入れた、情報ダッシュボードに関する一考察をまとめたものはこちらになります。